ハセガワ 1/72 F-15Cイーグル(凸)

F-15C  Eagle   Hasegawa 1/72 (Old-model)



ハ セガワの1/72F-15Cです。同社の1/72のF-15には、1970年代に発売された旧金型(凸モールド)と1988年の新金型(凹モールド)の2 種類があることは良く知られており、これは旧金型版です。


こ の旧金型版の元をたどると1970年代、当時実機ですら配備されておらず当然イーグルのキットとしても世界初。発売当時は試作型だったのをその後実機と同 様にクリップド・デルタ翼に金型改修され、今に至ります。つまり「世界初のイーグルのプラモ」の流れを汲む由緒正しき?キットだったりします。



さ すがに凹モールドの新金型版にディティールでは及びませんが、イーグルの特徴を良く捉えており組みやすいので年少者やビギナーにも大変おススメのキットで す。またこのように新金型版発売後も旧金型版を併売してくれるハセガワの姿勢はユーザーとしては非常に有難いです。




30 年以上前のオールド・キットだけに商業模型誌などでは今さら紹介されはしないものの、長らく定番にあるので手に取られた方も多いキットではないでしょう か?今でも結構人気あるらしく、模型店などでは普通に見かけます。





〜製作開始〜



今回製作するキット(個体)は1980年代のパッケージの物。15年ほど前に神田の美倉橋にあった某レオ○ルドでゲット。箱記載の定価は¥600。 2012年の段階でも定価¥1000に抑えられていて、ハセガワさん結構頑張っていると思います。

パーツ割りは適度にまとめられ、大変組み易そうな印象があります。また当時のハセガワらしく繊細な凸モールドが施されています。古いので、まずは台所用洗 剤を溶いた水に漬け置き、脱脂します。

デカールは18th TFWと33rd TFWの2種。これは今とほぼ同じですが、垂直尾翼上端など、少しだけ現行キットと異なるようです。なおこの個体のデカールはさすがに30年以上経ってい て、少し黄ばんでいます。はたして大丈夫なんでしょうか??





まずはコクピットです。エアクラフトグレーとカーキグリーンを吹いてからマスキングし、エナメルの艶消し黒を吹きます。ここは面倒でも筆よりエアブラシの 方が綺麗に仕上がります。

コクピットを挟みこんで胴体上下、翼を一気に組みます。合いが良いので接合面の処理は楽です。今回、胴体と翼の接合ライン(実機にはない)を処理するかど うか迷いましたが、合いが良かったことと繊細なモールドを潰したくない、との理由でそのまま、としました。主翼のパイロン取り付け穴を開口するのを忘れな いように。今回忘れてえらい目にあいました。

組み終わったらコクピットをマスキングしてクレオスの308番ライトゴーストグレイをブァ〜と吹きます。







トレーシングペーパーで型紙を作り、クレオスの307番ダークゴーストグレイを吹きます。
今回は説明書を参考にフリーハンドで型紙を起こしましたが、説明書を1/72にコピーしたものを型紙にした方が早く正確にパターンを作れそうです・・・。






ホイルとタイヤの塗り分けは、一旦スミ入れの要領でエナメルの黒を流し込んでからマスキングして艶消し黒を吹けばラックラクに綺麗に仕上がります。

その他脚庫や、胴体後部の金属地肌をマスキングしてエアブラシ塗装。その他小物類を塗装します。この細部塗装の工程が一番面倒で時間が掛かります。





デカールを張り付け、保護のため半ツヤのクリアーを吹きます。今回、デカールが古いせいか、非常にペラペラで破れやすく、大変苦労する羽目になり、細かい ステンシル類だけで丸一日以上掛かりました。液状デカールでオーバーコートすれば良かったかもしれません。

最後に、小物類を一気に組み付けて完成です。この段階で接着剤で汚すと精神的ダメージは計り知れないので、トンボのピットマルチ2という液体糊を使いま す。これは案外優れモノで、はみ出してもプラや塗装面を侵さないので安心です。ただし、脚柱など強度的に確保したい部分についてはプラ用接着剤を使いまし た。

※機首の脚扉の開き方が説明書では左右逆でした。箱絵の通り左側が開くのが正解。現行版では修正されています。



〜完成〜


完成したイーグル。久しぶりの飛行機モデルとありベテランモデラーさんの手掛けるそれにはほど遠いですが、まあ、メーカーの作例くらいには仕上がったか なぁと思います。主翼と胴体の接合面もあまり目立たないので、下手げにペーパー掛けなどしないで正解でした。

このキットと出会ったのがかれこれ25年くらい前、当時は子供だったので色も塗らずに組み上げて、箱の横の作例写真とのギャップにガックシしたものでした が、何とかリベンジは出来たと思います。

今回の製作では反省点も多々あります。
@主翼のパイロン穴の開口忘れ・・・手持ちのキットを参考に外側から位置出し。
A迷彩の型紙・・・説明書を1/72拡大コピーした方が良い。
B垂直尾翼上端のイエローやエアインテークの白塗装・・・塗装より、カラーデカールを使用した方が良い?
C古いデカールは液体デカールでオーバーコートした方が良い。
Dパーツを床に落としたのを知らず、椅子のコロで踏んで破損。同じパーツがジャンクに有ったのでそれで対応。
E機体が手から滑って床に落下。運良く大ダメージ無し。
等々・・・自分から見ても決してベストな出来では無く、次回への課題となりました。
でも何はともあれ完成まで持っていくことが出来て良かった〜。


いや〜満足満足。

2012年8月2日完成。


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