ライバルキット今昔

前回のコラム(7/18)以来、久々の更新になります。実は某社に就職したのですよ。無職の時は比較的時間に余裕が あったから、プラモ製作=仕事ってな感じで月に3〜4個位のペースで製作していたんですがね。こりゃ定年までプラモ製作は無理ですかね(笑)。キットはと もかく、副資材関係(クレオスとか)が存続してれば良いですが・・・。

さて先日、古本にてイカロス出版の「飛行機プラモカタログ1994」というムック本を入手しました。イカロス出版が毎年秋 に出版するこの本は、この1994年版(1993年秋刊行)が恐らく最初の号で、誌上個展とか毎年楽しみにしている空モデラーも多い事と思われます。今年 2013年でちょうど20周年を迎える息の長いシリーズです。

この本では巻頭では、当時発売されたばかりのタミヤ1/32F-15Eなどと共に、アリイ(現・マイクロエース社)の1/48零戦52型丙が紹介されてい ます。アリイの1/48大戦機シリーズはベテランならご存知の通り、旧オオタキ社の金型を引き継いだ商品で、昔お世話になった人も多いのではないでしょう か?



世 代の関係でオオタキ時代のことは記憶にないのだけど、色々調べるとWebモデラーズさんVol9に作例があって、この一連のシリーズは1972年に始まっ たんだそうです。私より年上とはこりゃ失礼しました。この時代に全面凹モールドとは、当時としてはかなり先進的です。他にもエルエスなんかも凹でしたねぇ。

中でもこの1/48零戦52型丙は、この「飛行機プラモカタログ1994」によると毎月20〜30ケースは出荷される人気の売れ筋商品とのこと。ヨ ンパチの52型といえば1993年当時ならタミヤ製の傑作キットが有名なんだけど、あえてアリイを紹介してくるあたり”通”ですな。ちなみにハセガワはただの52型。ニチモも多分、丙では無かったような・・・(詳細不明です)。

このアリイの零戦、有難い事に20年以上もお値段据え置きの¥800で、プラモがインフレの昨今は「安かろう悪かろう」的な評価を受けていますが、その認識は全くの誤りだと思います。というのも、90年代初頭はタミヤの52型丙も同じ定価¥800。雷電なんかはタミヤの方が安かった。つまり、あのタミヤの傑作キットを相手に堂々といい勝負してたんですね。



で も実際、タミヤのキットと比較してみるとバリや疵、型ズレ、ヒケは多いし、脚周りは何か貧弱な感じ・・・。このキットが何故、あのタミヤ零戦52型丙と張 り合えたのか不思議といえば不思議です。たぶん実際に作って、完成させてみなきゃ判らないって物が有るんでしょうね・・・

こりゃ、いよいよ興味湧いてきましたよ。取り敢えず一個仕入れたので、そのうち作ってみますかね。いつになるか判りませんが(笑)。



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