お勧めプラモ読本

秋ですな。もう冬直前ですけど。文化の秋、休日くらいは経済活動(仕事)を離れてと文化活動にいそしみたいものです。現実はそうも言ってられませんが、い ずれ製作復活したいかと。
さて、こないだ仕事で使えそうな学生時代の教科書やらノートやらを漁っていたところ、段ボール箱の中から当時の模型誌が出てきましたョ。
           


いや〜懐かしい。私は正直、「資料派」ではなく、むしろそういうのは敬遠するほうなんだけど、それでも自分の興味ある機種や使えそうなハウツー本の 類はたまに買ったりするわけで、特にMA誌系が多い。伝統と格式を誇るMA誌の系統は、素人目にも良著が多いと思います。今回はそんな中で白眉の名著(と思う)をご紹介しましょう。

「空 モデルテクニック」モデルアート7月号臨時増刊No.432 (1994年)
           


空モデラーで著名な黒須氏&ゲスト執筆者による、飛行機プラモ製作のノウハウについて書かれた本で、表紙は小池茂夫氏書き下ろし?の全116ページ。全般 的に文章主 体で、補足でモノクロ写真とイラストを使った説明書き。カラー写真は一枚も無いけど、必要にして十分な内容。飛行機プラモ製作が趣味の御仁にはぜひと もお勧めの一冊です。

出版されたのは今から約20年程前。この頃には日本のプラモの製作技法は既に完成の域で、それから大して進歩してないから今現在でも十分でしょう。実際の ところ、私自身、 技術面はさておきスタンス面では本書の影響を多分に受けていて、数あるハウツー本の中ではもっとも「参考になる」本の一つだと思っています。

詳細な内容は著作権の関係で書きませんが、スジボリ、銀塗装、デカール白浮きといった飛行機プラモの製作技法(全てを網羅しているわけではないが)を判り 易く説明しているのと、未完成病対策等のお気楽?コーナーで構成されています。空モデラーならまず読んで損は無い一冊でしょうか。

このお気楽なコーナー、例えば「プラモビジネスは花盛り」「モデラーへの心理的虐待 その傾向と対策」「モデラー人生相談」「名人と達 人、そして凡人」等々・・・中には「大モデラー養成ギプス」なんてのもあったりして(笑)。こういうのが他のハウツー本と違って印象的なんです。そして笑 いの中に未完成病を厳に慎む記述もあって、案外と深いですョ。

本書はよほど好評だったのか、増刷されながら長らく刊行中だったから、今現在(2013年11月)でも古書店やその関連サイト、ヤフオクなどで入手できま す。ちなみに本書記述の作例にあるESCIの1/72Tu−22は、イエローサブマリン新宿店(現在は閉店)に1997年頃展示してあって、実物を拝見し たことがあります。今はどうなってるんでしょうね???


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