エアブラシその昔

以前、実家のガラクタ整理していたらこんなものが出てきました。ご存じの方いますかねぇ?これは(有)サン・プロジェクトが1990年頃に販売 していた商品名:軽るくん(カールくん)といいまして、用途は当時大流行していたガス銃のパワーソース。製造元は工進という会社で、元々は園芸用の畜圧式噴霧器の転用なんだそうです。

その頃、あちらの業界ではフロンガスの代替品が喫緊の課題で、東京マル イが電動ガン出すまではCO2ガスやらエアタンクやら色々試行錯誤していたんですねぇ。これどうやって使うかというと、上のハンドルを数十回押して内部に空気圧を充填し、それをガス銃にホースで繋げてBB弾を飛ばしていたんですよね。

全長は50cm位。こんなシロモノかついで野山で打ち合いしてたんだから当時のサバゲーマーもご苦労様でした。こいつを同級生から安く譲って貰ったんですね。


で、それをどうしていたかと言うと、グンゼ(クレオス)のプロスプレーMk-1のホースに無理矢理接続してエアブラシ塗装していたわけです。まぁ、それなりには使えてアリイの1/800米空母なんて作っていたんだから、今から考えると泣ける話です。

プラモデル(スケールモデル)というのは大体にして無塗装素組だと味気無いです。何個か作るうちにやがて色を塗りたくなるのが人情ってもんで。それで良く わからないから取り敢えず筆でペタペタ塗るんだけど、ムラが出来たり指紋付いたりして、ガックシ。筆塗りで綺麗に仕上げるのって実は結構難しいんですよ ね。

そうなるとスプレー塗装って話になるんですがこれも問題あって、まず缶スプレーからして色の種類が少ないし繊細な部分の塗装に向かない。で、いよいよエアブラシ導入というわけです。ところが20年前はおいそれとそうもいかなくかった。

というのも、エアブラシってのは当時非常に高価なツールで、もちろんグンゼの吸い上げ式やタミヤスプレーワークなど簡易な物はあったけど、そうではなくて、きちんとしたピースコンと高圧コンプレッサーなんかを備えると5万円〜10万円位はしたと思います。

なもんだから正直いうと模型誌作例なんか作るような先生クラスの名人が使うツールかなって。要するに手頃な機種がなかったんですよね。これではプラモのキットの出来がいくら良くたって、素人にとっちゃそれ以前の問題ってわけです。

だからワークが1995年に出した「しずか御免」は爆発的に売れた。明治製ピースコンと安永製ポンプのセットで2万円台。私も予約したけれど注文が殺到し て納期が少し遅れたと思います。
聞くところによればこのポンプは金魚の水槽の物と同じようなものらしく、「その手があったかぁ」と感心したもんです。

しずか御免のスマッシュヒットに慌てたグンゼその他メーカーが追従して、現在ではどれを選ぶか迷うぐらいです。

本来はこういう環境整備はグンゼやタミヤが率先 してすべきだったかも知れないけど・・・。ワークさん目の付けどころが良いと思いますョ。そういえばポリパテもワークさんが先鞭でしたっけ。

さてこの「しずか御免」、シュールな名前と裏腹に案外優れモノで、私のメイン機種になってます。セカンドマシンとして結構使っている人も多いですかね。性 能や長所短所についてはネットで色々出てるので参考にされると良いかと思います。まあ普通に塗る分には十分な性能ですね。一応エアテックスのセットは持っ てるけど今のところ出番はないかなぁ。

もっともワークさんの「しずか御免」は現在販売中止品です。だけど、そもそもOEM品だけにワークさん以外でも同様のセットが売られていて、釣り具(自作ルアー)関係のHPでひょっこり見かけたりします。製造元の明治も安永も現存 してるし、ポンプなんて似たような物が金魚用やら浄化槽用で沢山あるので、そちら方面から調達するのが手っ取り早いですかね。

「模型用具」などと凝り固まらず、案外ネイルアートとか他の趣味ツールの中に、もっと良いものが有るかも知れませんね。

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