モノグラム 1/48 F-15A イーグル

F-15A  Eagle  
Monogram  1/48



モ ノグラムの1/48 F-15Aイーグルです。これも古いキットですね〜。いや、ヨンパチのイーグルって言ったら、今や最新のGWHだろうがよぉ・・・とおっしゃる方。
「あっちは良いのだ。他 に上手い人がいくらでもやるから」

なぜ、今更感のある本キットに手を付けたかというと、72イーグルばかり作っていたらたまには48も作りたくなったのですョ。ウチにある48のキットはハ セとタミヤ、イタレリ、モノの4種類。最初イタレリにしようかな〜と思って棚を物色していたら、
モノの箱と偶然目が合いまして・・・。製作動機って突発的というか案外テキトーです。無節操に次々手を付けるのでなければOKでしょう。

このキットはⒸ1979年ってあるからその頃の金型でしょうか。この時代は48イーグルのリリース・ラッシュで、77年のフジミを皮切りに合併前のレベル とタミヤと来て、モノは4番手。
ハセガワが出すまではコレがベストと誉の高いキットだったとか。合併後のレベルモノグラム版は未確認ですが、どうも旧モノグラム(つまりコレ)っぽいです。

さて米国「
モノグラム社」といえば、特にベテランの空モデラーさんからは「表現 力」「実機らしさ」において唯一無比の存在と崇められています。ましてイー グル母国のメーカーです。期待はして良さそうです。ってか、これで出来が悪かったら米国の面目丸つぶれです。手持ちの文献ではMA増 刊 No236(1984年8月)に2例、レプリカ誌1985年10月号に1例の作例があります。

という訳で予習にMA増刊のレビュー読んだところ、これがまた「フィットの悪さも一級品」 「お世辞にも組み立て易いキットと はいえない」 「まったく骨の折れるキットだ」 「合わん、とにかく合わん」と いった、断末魔のオンパレードですよ・・・。北斗の拳でいうなら「おぶえっ!」とか「びっはー!」とか、そんな感じでしょうか(違 う?)。ぐげげげ・・・これ難物かァ。

いや、この記事は両名とも先生クラスの名人さんによる力作レビューです。大変参考には なりますが、これをいきなり市井の素人モデラーがうっかり真似ると大抵自爆します。本を読んだだけで上手くなれたら超能力者なのだ。

しかし手練れの模型誌ライターさんですら苦戦する難易度ってのは・・・どの程度のものなのか、少し気になるところです・・・・。どれ、やってみますか。

KOZY商店、モノグラムよんぱちイーグルをお手軽クッキングします。


製作前のちょっと余談〜「F-15イーグル、A型とC型ってどう 違うんのよぉ?」

「A型とC型との違いは内部の機器類で、外見上の違いはほとんどあり ません」なんて、お茶を濁した言い方で済まされる事が多い両者の違いです。しか もレトロフィットや、同じシリアルの機体でもA型⇒C型にアップグレードされた例もあるようで、下手げに首を突っ込んで調べ出したらきりが無いのです。いちおう、手持ち模型誌の情報では・・・・

@シートの違い・・・A型初期(シリアル76-1514まで)はエス カパックIC-7それ以降はACESU(76-0084以降がACESUという説もあり)。
A機種アンテナ・・・機首下面UHFアンテナと TACANアンテナの間の小さなECMアンテナ2箇所の有無。
B主脚ホイールハブ
Cエアブレーキ後部のフェアリング形状
の4点って言われています。だけどその後の改修やレトロフィットとか とも有っただろうから、すべてこの公式通りか、正直なところは良く判りません。「目安」くらいの物でしょうか。

プ ラモだとコンパチの都合上、BはC型だけどCはA型のままとか、あるいはその逆とか、公式通りになっていない、”ごっちゃ”なキットが多いです。まあ細か い所だし、そもそもこんなミスはメーカー側の責任です。気になる人以外は無理に修正せず、しれっとトボけるのが最善の解決策かもしれません。

〜製作開始〜



今 回製作するキット(個体)です。ヤフオクで入手しました。初版ものかな・・・。完成品の写真なんだろうけど、イラストのような少々不 思議なボックスです。アメプラって消費者団体に配慮してこうした完成品写真の箱が多いんだよね。けどこれだとメーカーさんの意気込みがあまり伝わりません ねぇ。 箱サイズは392×240×62で非常にコンパクト。これは嬉しいです。

パーツ構成です。機体パーツ4枠とキャノピーの計5枠。イーグルの キットとしてはちょっと変わった割りでしょうか・・・。MA誌の断末魔レビューでいうところの「合 いの悪さ」は、いったいどの部分なのでしょうか??モールドは凸。けどゴツゴツとうるさいわけもなく同時期の国産キット並みに上品で繊細、アッサリとして おります。なおノズルは殻付きです。

デカールです。テイルレターは’FF’1stTFWと’EG’33rdTFW、’CR’32ndTFWの3種類。F-15Cは78-0468以降だから、このデ カールのものはそれ以前のA型ですね。しかしこれ・・・使えるのでしょうか??ホコリ被って小汚いし・・・。いちおう駄目だった時の保険でマイクロスケール48-753の別売りデカールも用意しました。ADTAC の機体も派手で良いですね。




ディテールをすこし見てみましょう。ホイールハブは・・・うん、ちゃ んとA型になってますね。タミヤ48の古いA型の方がキレのあるモールドですが・・・まあ良しとしましょう。

エアブレーキ後端モールドです。ここもA型の形状ですね。ここの形状 もA/C型でごっちゃにされているキットが多いんだよねぇ・・・。にしてもちょっと出っ張りすぎていないかい?

という訳で洗剤風呂にドボンし、軽く脱脂します。これ をやるとパーツ表面がキュッキュッとなるからやっぱり多少は離形剤は付いてるんでしょねぇ。

※ちなみにモノグラムのキットは水平尾翼の下面にⒸMM Iとモールドされている例が多く見られます。私の場 合、あえて削らずに残します。



取り敢えず主要パーツを切り出してみまました。「合わへん、合わへん」ということであれば、具体的にどこ がどう合わへんのか、ちょっと確認してみようぢゃありませんか。

で、仮組みしてみました。・・・あれっ?意外に合いは良いですよ?でも何かが変です。・・・ほう、なるほど。そういう事ですか。このキットの場合は、寸法 精度につ いてはむしろ普通で「合いは良い方」です。ただしパーツが歪んで変形しています。 それで「合わない」って風に思われているんじゃないでしょうか?
アメプラでは良くあるケース。う〜ん、こう来たか〜。

ほれ、この通り。パーツ変形で水平尾翼に上反角ついてますョ。「ご機嫌最高」どころか、とんだヒネクレ者ぢゃねえの・・・。過去に何があったんですか ね・・・?そのま ま組んだら胴体下面と合いません。ってことはだ。コペルニクス的逆転の発想?をすれば、このパーツ変形さえ何とかしてしまえば案外楽勝かもしれない、とい う見方も出来るわけで す。






コクピットです。シートはACEUですね。テキトーに塗って、ハイお終い。計器盤のモールドは結構アッサ リしていて、彫りは浅いですね。はみ出したら小汚くなりそうだったので、細かい塗り分けにはチャレンジしませんでした。

コクピットを挟み込んで機首のパーツ左右を合わせます。ここの合いは良いです。
継 ぎ目を均し、ノーズコーンをくっつけます。ノーズコーン内部にはレーダーが再現されていますが、今回はパス。ただし基部パーツ(隔壁)だけは強度確 保のために付けておきます。

問題の胴体パーツです。
頑固なヒネクレ者は、ちょっとやそっとで更生しません。 そこで矯正です。胴体上面が広がってしまっているのでベロ(赤矢印)を設けて、これをハメ合いのガイドにします。





胴体上下は、瞬間接着剤と流し 込み接着剤を併用して固定します。歪みを押さえながらなるべくツライチになるよう慎重に少しずつ少しずつ接着し ていきます。恐らくこの工程が最大のヤマ場で、ここさえクリアすればほぼ「いただき」です。貼り合わせ前にバルカン砲と主脚庫のパーツを接着するのを忘れないように。これ忘れると痛いです。

エアインテークパーツを付けます。内側は後から塗装しにくので先に塗っておくと良いですね。ここも変わった割り。強度的にちょっと心配かな・・・。 エアインテーク(天井)もちょっと反っているので瞬間接着剤で抑えながら慎重に接着します。

主翼を胴体に付けます。先に主翼上面を付けてから下面を接着。主翼と胴体の隙間は軽微です。エポキシ接着剤や溶きパテを擦り込んでしま えば簡単に埋まると思います。ポリパテやグリーン・パテで均してスジ彫りを入れ直したい人はどうぞご自由に。今回は(今回も)パスして先に工程を進めま す。





ちなみに本キットでは、主翼フラップのアップストップ機構のモールドがあります(赤丸)。しかし、主翼側 に突起がモールドされていて実機とは逆パタ−ンです。こだわる人 はプラ板で胴体側に突起を設け、フラップ側に切り欠きを掘ると良いですね。私的に特にこだわりが無かったのと、主翼接着に邪魔だったのでカットしてしまい ま した。

後は軽く継ぎ目を均せば組み立て完了です。組む段階でなるべくツライチで接着
し ておけば溶きパテ程度で継ぎ目処理はすぐに終わります。正直、パテ盛りやペーパー掛け作業はあまり好きではありません。「時短手抜きも技のうち」 「要領の悪い奴ほどパテを盛る」とまでは言いません。ですがパテは使わないで済むならそれ に越した事はありません

塗 装です。今回は機首と胴体を別々に塗ります。組んでから塗っても良いけど、機首とエアインテークの隙間がありますので・・・。まあその辺は人それぞれ。実 機なんかはどうしてるんでしょうね。塗り終えたら機首をくっ付けます。継ぎ目の隙間はエポキシ接着剤を擦り込んで目止めし、その上から軽く塗装すれば目立 たなくなります(溶きパテはNG)。





後はいつも通り細部塗装で す。主翼端の編隊灯はデカールに無かったから適当に黄+白で塗りました。最後に軽くスミ入れすれば塗装終了です。スミ入れは凸モールドでも上手くやれば出 来ます。が、今回はエナメルシンナーによる含浸亀裂が怖かったので派 手にはやりませんでした。

デカールを貼ります。マークは迷った挙句、「垂直尾翼の帯が青一色で楽だから」という理由でFFにしました。この機番だとシー トはエスカパックでしょうか・・・まあキャノピー閉めたら判らんでしょう。いや、本当はEG「ガルフ・スピリット」にしたかったんだけど帯が青/黄/赤で めんどくさいのよね、コレ。んー、デカールにして欲しかったでしょうか。


最後に、ツヤ消しクリアーを吹いて小物類を取り付けたら完成です。
くうぅ〜カッコええ・・・

〜完成〜







完 成したモノグラム48イーグル。うん、なかなか良いじゃないすか。MAレビューで「一番エエカタチ」と評されたのも判ります。個人的に少し気になった点と してはアレスティングフック収納部(テールコーン)の下半分が省略されているのと、主脚庫が前半分省略されている点。まあひっくり返して良く見なけりゃ判 らんからOKOK。

デカールはかなり年季が入っていて、ホコリでも被って いたのか変なドロドロが浮いてきたのが少し面倒でした。それと最後の完成間近に シリモチついたときは一瞬「やられた!」と思ったけど機器室にオモリを入れて対 処しました。レドーム内のレーダーやパイロット人形を端折ったので重量配分狂っ たかもしれません。

そういえば、舶来キット、特にアメプラは私の世代だとア ウトロー物件(AMTのナイト2000とか)のイメージが強くって、上級者でないとまず完成できない、なんて言われていました。この辺りは古のレベルやモ ノグラムに憧れた先輩諸兄達とでは世代間のギャップがあります。アメプラってだんだん投げやりになっていった、ちょっと悲しい時代が有ったんですよね。

このキットに関しては事前情報より「破滅的な合い の悪さ」を予想していましたが、それは無いです。パーツの寸法精度はちきんと出ており、切った貼ったは不要です。普通にストレートで作る分には「骨の折れる」ということもまず無いでしょう。ただしパーツの歪みが少し注意で、この辺が何かと「優等生」な国産キットと比べてクセがあるかもしれません。

製作期間は10日ほど。 1/72と大して変わりません。プラモは同一アイテムならメーカーやスケールが違っても割りやパーツは大体似たような構成だ から、ストレートならやる事は他のキットとほとんど同じです。もちろん変にハイレベルを狙ったリ、自分の技量を超えた追加工作などに手を出だすとしっぺ返しを喰うかもしれませんが・・・。それはどのキットでも言えることなんだよねぇ。

最後に、およそ5年前に作ったタミヤの48F-15C と比べてみました。似ているといえば似ているし、違うといえば違います。それよりもほとんど似た感じの仕上がりで、「上達の無さ」が露見し てしまったではないか・・・。いや「安定した品質」なのだ、そういう前向き思考にしておこう。

モノの48イーグル、一作の価値ありと言えそうです。


でわまた。


2017年4月10日完成


プラモコーナーへ戻る


TOP

               Copyright  2012 KOZY-Syouten ALL Rights Reserved