タミヤ 1/48 A-10A サンダーボルトU

A-10A  ThunderboltU   Tamiya  1/48



タ ミヤの1/48 A-10AサンダーボルトUです。3ヶ月位前に(2016年1月30日)、Yahooのトップページで、「不死身の攻撃機」と紹介されていたのをご記憶の 方も多 いのではないでしょうか?当の運用者である米空軍は退役させたがっているんだけど、陸軍がその度に反対してるんだとか。いっそ移管って話も昔 あったようですが、分掌区分上、つまりタテ割り行政の弊害でそうもいかないようです。っていうかいつ のに間にかOV-10Aまで再就役してるとからしいです・・・。

皆さんのご存知の通りA-10は
ツボにはまった運用すると無類の強さを発揮する ようで、まあ詳細については随所にて語りつくされた感があります ので解説は省きましょう。プラモにも恵まれていて1/32〜1/700まで出揃い、1/48だけでも5社くらいからキット化されているのではないでしょうか。で は我々一般消費者に最も馴染み深く、国産48唯一の存在であるタミヤのキットはどうなのでしょう?

ものの本によるとタミヤのA-10は国内最速?
キット化で、たぶん48としても世界 初。ハセガワやLSに先駆けて1977年頃に発売されたようです。昔のタミヤさ んて飛行機には疎遠なようで、いきなりハリアーやトム猫など予想外なアイテムを 出してくる印象がありましたね。湾岸戦争での活躍を受けてリニューアルし、今でも現役のまさに「不死身のキット」です。タミ ヤ製ですが。く・・・下らねぇ・・・(汗)。

このキット、さすがに古いと見えて、近年では雑誌作例なんてほとんど見ない気がします。そういうのは比較的新しいイタレリやホビーボスが主流でしょう か。しかし舶来品はネット時代の今日でもなお流通が不安定でいつでも気軽に買えないの が難点です。この点、入手性やアフターサービスに優れた国産ブランドのキットはもっと見直されて良いのではないかとも思うんです。

それとも、昔からある定番品なのに評判自体をあまり聞かないってことは・・・もしかしたら、欠点だらけの難物キットなのでしょうか??A-10といったら 結構人気の機種なのに不思議ですねぇ・・・。まあ雑誌やらネットで他人様の評価を調べるのも一つの手ではありますが、やはり自分で作ってみるのが一番で す。実機同様に今回の製作においてタミヤ謹製キットの再評価をしてみるとしましょう。




〜製作開始〜




今 回製作するキット(個体)です。ヤフオクで入手しました。リニューアル前の小鹿モノ。現行版との違いはデカールの他、機首のモールドが少し異なっていて、 従ってこの古い版は絶版になります。とはいえ近年中古市場の発達により入手はそ う困難ではないでしょう。ボックスサイドの模型要目では「作りごたえ、見ごたえ をたっぷり楽しめる」とあります。ほほぅ、”作りごたえたっぷり”と来ましたか。

パーツ構成です。計7フレーム。なるほど、こりゃめん どくさそうです(笑)。188点ほどのパーツから成り、うち4割はウェポン類で す。 パネルラインは繊細な凸と凹の併用、各パーツのモールドはダルさもなくカッチリとしており、バリや型ズレ、ウエルドラインもほとんど無くて上品な感じ。もっとも、実機はリベットだらけ(前半分は枕頭鋲で後ろが凸リベットらしい・・・)だからこ れを再現したい人はコツコツを打つか、何かと評判なモノグラム48を買ったらいいんじゃないでしょうか。

デカールです。実機がまだ実用 試験中や初期迷彩ものが7種類。まあこれは時期が時期だけに仕方のないことでしょう。現行版ではヨーロピアン1だけど。因みに正式塗装とされているグレー 2トーン迷彩は現在のA-10Cの物と一緒です。古かったので天日干しで黄ばみを抜き、マイクロの液体デカールを塗って保護します。不要マークでテストし たところ台紙から剥がれにくく、結構ヤバげです
(汗)






コクピットです。計器盤はデカール再現です。シートの形状 は・・・エスカパックでしょうかねぇ。初期型A-10だからたぶんこれで正解なんでしょう。まあ後にACESUを採用しているようですが。91年にリ ニューアルされた現行版キットでもF-15みたくACESUに直されていないので、気になる人は他所からトレードしたら良いと思います。シートベルトを追 加したい人はお好みでどうぞ。

フロア内の塗装はエアクラフトグレーで。胴 体左右接着の前に、機首にオモリを仕込みます。インストの指定で25g〜30gって書いてあります。ここで釣具箱よりの秘蔵のウェポン、ナス型3号×2と ナツメ型2号(中通し)×1を投入します。これ でちょうど30g位。前脚庫ユニットはまだ接着しません。仮組時にバランスをとってシリモチ付かない事を確認してから接着します(後述)。

エンジンを塗装します。ここの組み立てと塗装は結構楽しめる部分です。実際にはエンジン内部は組んでしまうとほとんど見えなくなるの
ですが、カットモデル派のために手を抜かないタミヤの親切心?と善意に解釈しましょう。面倒な人は排気管 内部は焼鉄色一色で済ませてもOKOK。後ろからマジマジと覗かなけりゃ判りやしません。たぶん・・・。






胴 体左右を貼りつけます。全長で34cmほどありますが、パーツ寸法精度はほぼ完璧で、合わせ目がツライチになるよう少しずつMrセメントSで接着しておけ ばOK。これで擦り合わせ処理も最小限で済みます。「後でペーパー掛けすっから」って考えでポリパテ塗りたくるのは如何なものかと。それは本当に合わない 時の 手段で、キットの素性はなるべく活かしパテの使用は最小限にしたいよなァ。

主翼と尾翼、エンジンポッドを組み立てます。主翼上下パーツは貼り合わせる前に、胴体への差し込みベロの辺りを軽く面取りしておき、なるべく胴体と主翼が 合うようにしておきます。ここもパテは最小限にしたいですョ。組み立て方とか手の入れ具合は人それぞれなんだけど、下ごしらえ位はきちんとしておきたいで すね。

いったん仮組します。全体の大きさが見えてきました。ここで重量バランスを見ます。おや・・・??オモリを仕込んだにも関わらずまだシリモチつきます ねぇ。オモリの入れ忘れならまだしも「入れたけど足りません」では後で泣けてきます。というわけでさらにナツメ型2号を追加投入し、OKであることを確 認してから
前脚庫ユニットを胴体に接着します。






再 度バラして各部位のパーツの継ぎ目をスポンジヤスリで均します。っつても、ほぼツライチになるよう接着しているから軽く均す程度でOKなんですよね。エン ジンポッドと胴体の間は少し幅が狭いので、接着前に軽く機体色を吹いておきます。現用機っていつもここで悩むよなぁ・・・。うーん、今回は比較的単純な迷彩だからコレで良いけど、ヨーロピアン1迷 彩で作りたい場合はちょっと厄介かも・・・。

エンジンポッドを胴体に接着します。ここはさすがにパチピタとはいかないようです。
なるべく胴体とツライチになる ように、前部と後部を分けて接着します。それでもちょっとだけ隙間段差ができてしまうので、溶きパテを塗って軽く均しておきます。

主翼、水平尾翼を接着します。主翼の付け根にはほんのわずかだけ隙間が出来ます。本来は溶きパテ擦り込んで済ませたい所ですが、前工程でフィレットの辺 りに色が乗っているので、エポキシ接着剤を擦り込んで隙間を埋めておきます。後はコクピットや脚庫をマスキングすれば塗装準備は完了、アッサリと士の字で す。修正やらスジ彫りやらリベット打ちに血道を上げている方々には申し訳ないですが、ここはサクサクっと先に進めます。






機体塗装します。制空グレーのツートン迷彩。古いタミヤの飛行機インストは全体塗装の指示が結構テキトーだから ハセ旧箱のインストを拡大コピーして型紙を起こしました。こちらでは FS36280/FS36559ってあるけど、これ、グンゼ特色に無いんですよ・・・。なので現行ハセA-10Cと同じC307/C308にしました。

細部塗装をしてからウオッシングします。今回のマークはまだ実機がおニューの時期だから汚し塗装には疑問があるんだけど、このキットの場合は前述のように 機体外板の表現が上品なので、少し汚すと迫力が増すのではないでしょうか。それとエナメルのシンナーってプラが脆くなるからストレスが掛っていそうな所は 要注意です。今回もエンジンポッドが胴体からもげました・・・。

デカール貼りです。先に述べたように非常に古いデカー ルで、容易にスルッと台紙から剥がれてくれません。ここはまずマイクロ液体デカールを2回塗り重ねして補強します。使う時は少 し熱めのお湯に漬け、湿らせたガーゼを被せて指の腹でグッと押すとバラバラにならず上手く剥がれてくれました。少々荒っぽい技になりますが、やむを得ませ ん。今回はぎりぎり セーフといったところでしょうか。






ウェポン類です。Mk82× 12、AGM-65×6、KMU-353×1、KMU-351×1、ALQ-119×2、ALE-37×2、MER×2となっています。フル装備したら被弾時に誘爆しそうです。数が多くて気が滅入りますがクリーンなA-10などノンアルコールビールみたいなもんです。ウェポン類のパーツはとにかく多いので、ニッパーではなく彫刻刀(平)を使ってバンバンと切 り出します。後はセメントSのムニュ付けとカンナ掛けで一気に処理します。

最後に薄く溶いたC182艶消しクリアーをめいっぱい吹き付け、脚関係やウェポンを取り付ければめでたく完成♪です。足回りパーツは作りがしっかりしてい て、接着、固定は確実に出来ます。

ちなみに、実機写真では機首先端の鼻っ面(赤矢印部分)の両側に丸っこい突起のもの?がありますが、極初期型の機体にはこれが有りませ ん。だからキットの通りで正解なのだと思います。この突起は現行版ではこのモールドが追加されていますのでご安心を。




〜完成〜








完成したタミヤ48のA-10A。作った 感じとしては合いも概ね良好でストレートで作る分には大きな問題は無いでしょう。キットの印象とし てはハセ72とあんま変わらない感じ。塗装も2トーン迷彩なので結構楽でした。機体のマークはデビス・モンサン基地所属、とはいえ引退した機体ではありませ ん。

それと足回り関係は良く出来ているのではないでしょうか?飛行機キットってこの辺の接着面積が小さくて取り付けで神経使うことが多いですし、完成後も何かの拍子に脚庫扉などポロッと取れてしまうことが多いです。しかしこのキット のは良く出来ていて取りつけガイドやピンが明確になっているので案外しっかり固定できるんですよね。これは嬉しいです。

外形やディティールに関しては資料派ではないので良く判りませんが、完成したらA-10以外には見えません。もう40年近く前のキットながら実機同様にまだまだ現役は務まるでしょう。病的なA-10マニア(たまに居るんだよなァ、特定のアイテムに異常に執着する” 自称○○フリーク”って・・・)ならいざしらず、一般のファンが フツーに作る分には良いキットではないでしょうか。

あと今回のキット個体もかなりの年代ものだったのでデカールでやや肝を冷やしました(汗)。私の場合、途中で製作にけつまずく原因の約8割はデ カール関係のトラブルなんですよねぇ。まあちょっと位の事で嫌気がさして放棄などアレなので無理くり完成まで持ってっちまいますが。フツーに新しいキットを作るのが一番かもしれませんね。


でわでわ。


2016年4月8日完
成。

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