CBX400F
Aoshima 1/12
入荷しました人気のCBX400F!罵詈罵詈の仏恥義理で夜露死苦!
年式:1981年
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車検:検無し
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色:トリコロール
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製造国:日本 |
社外品:無し、フ
ルノーマル
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走行距離:不明
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排気量:400
t?
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修復歴:不明、レ
ストア済
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スケール:
1/12 |
価格:ASKSOLD OUT |
アオシマの1/12 CBX400Fです。 80年代初頭に大ヒット記録したホンダの空冷4発ですね。実車の世界ではヨンフォアよりも人気で、当初一代限り(2年間)しか生産されないはずが、ファンの要望により再生産されたことで有
名。その人気は衰えるどころかますます過熱し、近年では「盗難保険に入れないバイク」と、不名誉なことでも有名になってしまいました。いや、CBXに罪は無いのだ・・・。
って書いておきながら、私、世代の関係でこ
のバイクの事はあまり詳しくは知りません(汗)。だからあまり知った風な事を書くのは少し憚られるところではあるのです。
ですが調べてみますと、世間一般的(?)に伝わっている「CBX400F=族車」という負のイメージと実態とでは少し異なる、ということが判ってきました。
何でもこのバイクは当時400tクラスではダントツの完成度で、レースなどでも活躍したピュア・スポーツらしい。昔の二輪レース漫画では主人公の駆る主役メカとして登場したほど「華のある」モデルで、今に伝わるワルなイメージとはまるで違うようなんです。
それが今ではヤンキー漫画とかその辺の影響で変に誤解されているんだから、ちょっと気の毒な感じがするんですよねぇ・・・。
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実車カタログ(バイクブロス様より)
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実車の話はさておき、それほどカリズマ的な名車ならばさぞやキットに恵まれているかと思ったらそうでもなくて、現在入手できるのはこのアオシマ1/12が唯一の選択肢のようです(アリイもあったようです)。し
かしながらこのキット、出来がいわゆる「昔のアオシマ」で、手練れのバイ
ク専門モデラーさんでも苦戦する難物?と、これまた不名誉なことで知られ
ているようです。
このキットも知人からの頂き物でして、半年ほど前に一度手を付けようとしました。確
かにパーツも少ないし、使うカラー指定も6色程だったので、一見すると簡単そうに見えます。しかしネットで情報を調査するうち、本キットがただならぬ「難物」ら
しいことが判りまして、その時は着工を断念したのです。何しろ「昔のアオシマ」です。うっかりすると返り討ちに遭います。
しかしこのたび(2016年6月)にアオシマから再販されるとの情報を聞きつけ、ここはいっちょ製作してみよう、ということになりました。果たして無事完成と相成りますでしょうか???
いきなり仕掛かる前に一呼吸。
こ
ういう難物キットは事前情報をできるだけ収集し、どこまで手を入れるか大雑把に決めておきます。正直、細部省略が激しいので、あれも修正、これも修正と深追いすると収束するどころか発散します。従って個人的に気になる部分のみ追加工作するとして、ひとまず
「完成」を目標に作ります。今回は以下の作戦で進めるようにしました。
@タンク・・・「溶接しろ(耳)」の再現。
Aタンクとサイドカバーのチリ合い・・・接着しろが無いので裏から0.3o厚のプラ板を当てて補強。
Bシート・・・ベルトのモールド側面が上下抜きの関係で途中で消えているのでこれの再現。
C配線類・・・インストでハンドル回りのケーブルの指示が全く無いのでこれの再現。リアは省略。
D塗装・・・タンク形状が複雑なのでデカールではなく赤の部分は塗装仕上げ。
Eその他・・・随時状況に応じて追加工作。
といったところでしょうか。でわでわ、製作開始といきましょう。
〜製作開始〜
製作するキット個体です。知人からの頂き物になります。1/12バイクシリーズNo.3。この他にも色変えや改造バージョンなど沢山出ていて、全て網羅するのは難しいです。まぁ焼肉と言ったら白い飯、ホンダと言ったらトリコロールで、グラフィックパターンも良いデザインです。スタイルもオーソドックス。ホンダのバイクに「個性的なデザイン」は似合いません。万人受けするようなのが一番しっくりきます。
パーツ構成です。計6枠。この時期のバイクプラモとしては普通でしょう。メッキパーツは艶ありと艶消しがあります。今回、メッキはヘッドライトカバーとフロントフォーク上部、タンクキャップ以外はすべて漂白
剤(キッチンブリーチ)で剥離し、再塗装しました。フロントフォーク上部など部分的にメッキを残したい箇所はマスキングゾルで保護して漂白剤に漬けます。
デカールです。T型トリコロールとU型赤黒でしょうか。ですがU型で作りたい場合テールカウルのデカールが入ってないので自前で塗装する必要があるなど、不備が目立ちます。T型の場合も赤の部分は上手に貼るのが難しそうですので、赤の部分は塗装で仕
上げます。再販予定の版ではせめてデカール位は改善されていれば良いのですが。
はじめにミラーです。このパーツは変です。平らであるはずのミラー面がなぜか凸レンズ状になっています。おいおい、アンパンじゃないんだからさ・・・。ここはヤスリで平らに慣らしておきます。その後ミラー面にウレタンクリアーを吹いてからクレオスのメッキシルバーを塗りました。
ケーブルの基部を追加工作します。本キットではケーブル取り回しの大半が省略されています。一応、キットにはビ
ニールコードが1m位付属しているのですが、インストではプラグコードしか指示されていません。これは非常に困りました。ネットで画像を色々調べて、ケー
ブル基部に真鍮線を埋めました。それと右ハンドルのフロントブレーキマスター部の形状が違っているようなので、ナイフで削ってそれっぽく修正し
ました。リアのブレーキケーブルは良く判ら無かったので下手に手を付けず省略しました・・・。
シートです。シートベルトの側面部のモールドが上下抜きの関係で途中で消えています。ここは0.13o厚プラペーパーを上から貼りました。それとエッジを軽くスポンジヤスリで均し、角を少しだけ落としました。
タンクです。このパーツは、底部の溶接しろ(耳)が再現されていません。そこでスジ彫りしてエッジを決めてからナイフで削り一段落とし込み、耳を再現します(赤丸参照)。それ
とタンクが全体的にちょっと角ばっているのでスポンジヤスリを軽く掛けました。
タンクとサイドカバーはチリ合いが非常に悪いので先に接着してしまいます(赤矢印)。ここは接着しろがありませんので裏から0.3o厚のプラ板を当てて補強します。表面がなるべ
くツライチになるように。ここまましっかり接着剤が乾くまで待ちます。
サイドカバーとシートカウルを接着します。ここはシートのパーツを仮止めし、「治具」としてつかいました。
まあシートでチリ合いが取れるので、この段階で接着しなくても構わないのですが。にしても、案外アッサリとカタチになってくれましたねぇ。。。切った貼ったの大修正は必要なさそうです。
外装が組みあがりました。本来ならば個々のパーツを塗装して合体させるのが一般的ですが、本キットの場合は特にタンクとサイドカバーのチリ合いがすごく悪いので、先に組んで塗装した方が後々楽をできそうです。
続けて塗装をします。クールホワイト→赤の順で吹き付けます。マスキングパターンはデカールのコピーを取って、マスキングテープに貼りつけて起こしました。
マスキングテープを剥がしました。塗り分けが少しはみ出したりギザギザになっている部分は再度マスキングして修正していきます。
黒ストライプのパターンはデカールから切り出して貼りつけます。一部寸法が足らない部分が出てきましたので、筆でタッチアップします。デカールが乾いたら
ラッカーのクリアーを吹いてシルバリングを抜き、仕上げにウレタンクリアーを吹けば外装は終了です。少しユズ肌になったけど、まあ吹きっぱなしではこんな
もんでしょう。なかなか模型誌の作例みたいに上手くいきませんねぇ・・・。
車
体関係のパーツも切り出して色を塗ってしまいます。塗り分けはタミヤさんのキットほどは複雑ではないです。マフラーは継ぎ目を処理してからウレタンクリアー+メッキシルバーで塗ってみました。ここでひとまずパーツのチェックをします。(オイルパンのパーツを並べるのを忘れていました)。タミヤさんのキットならば、ここまでやってしまえば9割方は終わ
りです。しかし昔のアオシマさんのキットなので、ここからが勝負になります。
はじめにフロント、リア、エンジンの各ユニットを組みます。ここの組み立ては特に問題はないようです。
フレームにエンジンとリアを載せます。エンジンとフレームの接着部はタミヤさんのキットみたくビスで固定というわけではなく接着剤でイモ付けなので、かなり心もとないです。雑に組んだせいかフレームの後端が少しこじれてしまいました・・・少しヤな予感がします。
フロントとリアフェンダーを取り付けます。リアフェンダーはフレームと固定する位置決めが適当なのでこれは困りました・・・。それとフレームがこじれているせいで少し斜めってしまいました。うーん、この辺はやはり昔のアオシマ・テイストですねぇ。メーカー側にしてみたら「作ってみやがれ」といったところでしょうか。
先に組んだ外装とマフラーを取り付けます。マフラーはちょっとめんどくさいけどゆっくり組めば大丈夫。ここは慌てず慎重に。ウッカリ倒すとパーツがポロポロ取れて何度かやり直しになりました。また最後で手こずらせよって、ぐううぅ・・アオシマめぇ〜。
最後にステップ等の小物類を取り付け、配線類をデッチあげれば完成です。
※ベテランの方だと塗装前に仮組して調整するそうです(2016.6.6追記)。
〜完成〜
完成したCBX400F。横から見たルックスは同時期の大型車CB750F風に仕上がっており、レトロ調なヨンフォアからグッとモダンになっています。これは後のジェイ
ドやCB400SFにも通じるいかにもホンダ車といったデザイン。ただメカ的な作り込みはかなりのもので、名称もCB400Fではなく、あえてCBX400Fとしたあたり、これが単なるCB750Fのスケールダウン版ではないことが伺えます。
このバイクのことは詳しくはないのですが、実車写真と見比べるとリアフェンダーがもう少し後方に付くのが正しいようです。ただそれ
をやってしまうとリアフェンダーに取り付けたテールランプが飛び出ちゃうんだよねぇ・・・。今回はいじりませんでしたが、テールランプのパーツは長さを3oくらい詰めた方が良いかも知れません。
工作のポイントはやはり外装のチリ合いで、ここをクリアすればたぶんOK。少なくとも以前作ったZ400FXの
ようにパーツ同士が干渉して知恵の輪ということは無いようです。細かい部分では各パーツに施されたダボのはめ合いがキツかったり逆にブカブカな箇所が多いので、組む前に一度全てチェックした方が良さそう。この辺が「作りにくい」と云われる所以なのかもしれません。
その他では、ディティールの省略が結構多いと思うので、出来る範囲で施してやると完成度が上がると思います。今回はオイルクーラーやリアブレーキの
パイピングは端折ってしまいましたが、ここも詳しく判れば手を入れたかったところでしょうか。こういう素材的なキットに手を入れて自分だけの作品を仕上げ
るってもプラモの楽しみなのかもしれません。
とはいえ、これもだいぶ古いキットだし人気アイテムだと思うので、将来的にはアオシマさんには是非とも新金型で出して欲しいところでしょうか。
ああ、それとNSR250・4型ガルアームとNC30もお願いしますね(笑)。
ではでは。
2016年5月26日完成。
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