アリイ 扇風機 水鳥
ARII 1/4 MOTORFAN MIZUTORI 久しぶりの製作はアリイ(マイクロエース)の卓上扇風機「水鳥」です。最近ではめっきり見かけなくなった扇風機のプラモデルです。いわゆる変わり種プラモの一つですね。昭和時代を生きた方には懐かしいお品ではないでしょうか。旧オオタキ社の製品となります。 扇風機のプラモデル
主なスケールは1/3、1/4で特に1/3は首振り機能やタイマー機能があったりして、個人的には大人となった今でも非常に興味深い。このギミックは下手気な 工作教材とか「大人の○○」などよりよほど勉強になるし、購買意欲を刺激します。童友社さん、アリイさん、夏季限定のスポットで良いから再販してくれないかなぁ。 私自身の記憶では扇風機プラモはアリイのを一回だけ買ったことがあります。記憶では大して風量もなく、モーター音だけやたらうるさくてガッカリした記憶があるような・・・。どうなんでしょう・・・。当時の記憶を辿りつつ、製作開始です。 ご注意事項 生産休止品です。 製作方針 今回は(も?)、無塗装素組でいきます。大 抵のスケールモデルは塗装しないとリアル感に欠けるというか、様にならないのだけれども、この手のプラモは塗装無しでもそこそこになるのが嬉しい点。ガキ の時分は「プラモに塗装」だなんて概念が無かったし、みんな素組でプラモを楽しんでいたもんです(もちろん、当時でも大人やマニアはキチンと塗装していました が)。
製作開始 ボックス横には他のシリーズが掲載されており、3機種×色違いで計6種類のラインナップがあります。色違いでラインナップを増やすとは、やりますのう。 ボックスサイズは、255mm×150mm×60mm 定価¥800で130モーター付き。 シールです。水転写式デカールではなく粘着式シールです。何と旧JISマークまでプリントしています(笑)。 モーターと金具、コード類です。これぞモーターライズプラモです。ん〜、製作意欲を刺激しますねぇ。 130モーターをベースに固定します。インストでは「完全に接着するまで2時間ほど待ちます。」などと記載されていますが、1つの工程ごとに2時間も待っていられません。エポキシ接着剤(5分硬化タイプ)はこういう時重宝します。 モーターをケースに組み込みました。エポキシ接着剤が硬化する合間に次工程のパーツを切り出しておきます。このようにしてどんどん組み上げていきます。 台座(上)と支柱ハウジングです。ペタッとシールを貼ってお終い。支柱ハウジングは流し込み接着剤で固めました。 ここで問題発生。支柱の太さがややサイズオーバーでケースに差し込めません。仕方ないので少し削り込もうかと思いましたが、支柱(メッキパーツのパイプ)をモーターケースより外し、上下逆にしたところケースに差し込めました。なんてこった・・・。
ファンガード(表)を接着します。ダボ穴が有るので位置決めは容易です。ただし、バリやピン跡が有るとキチッと嵌らないので、丁寧に処理した上のことで。エポキシ接着剤を少量付けて、はみ出した部分をふき取り、適当な重しを載せて10分ほど待ちます。 最後にダミー部品(高さ調整ネジ、首振りピン)を接着して完成!です。 完成 振動対策のカスタムをするとしたら、台座にオモリと防振マットを入れたり、支柱を金属パイプに換装といったところでしょうか。しかしそこは華奢なプラモデ ル。ウルトラダッシュモーター等で強化換装は・・・周辺パーツとの兼ね合いでしない方が無難かと。完成記念に実物のメタルファンとツーショット写真を撮り ました。こうしてみると実物が巨大に見えるから不思議です。 風量は、まぁ携帯ミニファン程度。のわりに結構モーター音がうるさいです。結局のところ、扇風機プラモはあくまで「扇風機の模型」であって、涼を欲するならば1/1の実物を買う方が賢明である。ことを確認した今回の製作でした。 ただ、スイッチを入れて動いた時の感動は素晴らしく、モーターライズ・プラモながらもきちんと扇風機しているあたりナカナカ良いお品だと思います。これぞモーターライズ。「動いた時の感動」こそ、ディスプイレイプラモでは味わえぬ真骨頂なんだなぁと思いました。 この手の商品は工作教材として、もっと見直されても良いのではないでしょうか? 2015年4月26日完成。
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