ハセガワ 1/48 A-7E コルセアU

L.T.V  A-7E CorsairU “Valions" Hasegawa 1/48


ハ セガワの1/48 A-7E コルセアUです。実機はA-4スカイホークの後継の艦上攻撃機ですね。生産コストを抑えるためF-8クルーセイダーと共通部品を多用していま す。そのためか、ちょうどクルーセイダーをディフォルメしたようなコロッとした感じで、軍用機らしかなぬファニーなスタイルをしています。A-6イント ルーダーと並び60年代〜80年代の米海軍艦攻陣の主力でした。

1/48でコルセアUが発売されたのが1987年頃。好景気のせいもあってか当時はハセガワもノリにノッ いて、この頃リリースされたキット達は案外凝ったキットが多く、この他にもF-14(1/72、1/48)やF-111となど、今でも決定版とされているものが多いです ね。

当時のハセガワ新作キット群は翼のフラップダウンや、アクセスパネル開状態などが別パーツで再現できる他、エッチングパーツも付属していたりして、どちら かというとベテラン向けなのが特徴。凝り方がやや暴走気味?で、F-14などはパーツを細分化しすぎでかえって作り辛いという意見もありますね。

本キットはそんなハセガワ黄金期?の真っただ中リリー スされたキットで、ハイビジ版、ロービジ版、空軍のA-4Dの3種類が長らく定番化されていました。同社はコルセアUによほど思い 入れがあるらしく、1960年代に1/72でA型を模型化しています



〜製作開始〜




今 回製作するキット(個体)です。ヤフオクで落札した物。ロービジ版「バリオンズ」のキットです。先に述べた3種類のA-7キットは現在ではハセガワPT47に統合されています。箱絵はいつもの小池師で はなく佐竹さん?という方のようです。ナカナカ迫力のあるボックスアートだとおもいます。

キット構成です。主翼前後のフラップダウンの他、主翼折り畳みやキャ ノピーのミラー、アクセスパネル開状態などが再現出来、およそ軽攻撃機と思えぬパーツ構成です。さらにエッチングパーツまでも付属という凝りようです。しかし落札品はサンドワインダーが欠品(爆)やられました。ヤフオクの中古品の状態 には皆さん注意しましょう。

デ カールはVA-15バリオンズとVA-147アーゴノーツの2種。全面ダークゴーストグレイ一色ののロービジ塗装で、塗装作業自体は楽そうです。今回のは デカールが相当に黄ばんでいたので1週間ほど天日干ししました。ただし日干しのし過ぎ?で、後でバラバラになってしまい、ハセガワに注文する羽目になりま した。

作業に掛る前に、説明書を良く目を通し、手持ちに無いプラカラーをチェックします。パイロット は乗せないのでカーキ(C55)は不要。C44ライトブラウンはハイビジ版のVA-93で使用する色なので今回は不要。コクピットフロアのライトグレー (C324)は近所のおもちゃ屋では売って無い色なので、近似色()としてタミヤ のXF-19で対応。
今回は機体内部色(C27)のみ購入しました。

※「グンゼ・タミヤカラー互換表」については某サイト様を参考にさせてい ただきました。この場にて御礼申し上げます。




説明書ならびにペインティングガイドです。このカラ―ガイドは毎度の ことながら、なかなか製作意欲を刺激します。インストもA4サイズで、何だか高級感を醸し出していますョ。

手持ちのハイビジ版では、帯付きで「世界が認めた究極のスケールモデ ル誕生!!」と銘打っていて、ハセガワの気合いの入り用が伝わっ てきます。世界の誰が認めたかは判りませ んが・・・。

今回のヤフオク落札キットも、出品者氏が胴体パーツを切り出してる、プチお手付き品です。ゲート部が少しエグレています。前オーナー氏、プラモ初心者なの でしょうか。こういう基本的な部分で工作技術レベルが推察されます。






コクピットです。フロア内部はライトグレー(XF-19)。先に述べ たように、C324が手持ちに無かったので近似色のXF-19で対応。パネル基部はライトガルグレー。その他、チョコチョコと塗り分けます。モールドが細 かいのでここは丁寧に。

SJU-8/A シートです。これも良い出来。普通に塗るだけで良い感じに仕上がります。あとはシートベルトを追加する程度で良いでしょう。キットの射出座席は前期型(エスカパック1G-2)と後期型(SJU-8/A)があって、作 る機体に合わせて選べるようになってます。

実物どおり射出レールにはめ込む形でシートをセット。良い感じです。






主翼Assyです。翼端を別 パーツにした他、スラット、フラップまで別パーツになっているので実に19点も のパーツで構成されていて、好みの状態を再現できます。バラバラ状態に賛否両論ありますが・・・合いは概ね良好。ただしバリ が多いので、ここは焦らずゆっくりと合いを確認しながら取り組みます。作例では最もシンプルな状態にしました。

スラット部分は、普通に閉じた状態にしようとすると、いかにも取って 付けた感があったので、隙間を溶きパテで処理し一体感をだしました。

エアインテークAssyです。エアインテークは上下2分割されていて、内部の継ぎ目がめだつのでエポキシ接着剤(セメダインスーパー5)を継ぎ目に塗って 目立たなくしました。






コクピットとエアインテークを挟みこんで胴体を組み立てます。個々は 瞬間接着剤で位置を慎重に固定し、流し込み接着剤で接着します。

主 翼Assyと胴体Assyを接着します。これも瞬間接着剤で位置出ししながら慎重に。ようやく形が見えてきました。

残念ながら本キットでは主翼Assyと胴体に段差とス キマが出るようです。段差は主翼組立時にもう少し注意すれば良かったかもしれません。仕方ないのでここからはヤスリがけ作業で適当に修正します。


機体塗装です。ロービジ塗装はクレオスの307番ダークゴーストグレ イ全面一色です。サイズがサイズだけに塗料一瓶ほど使いました。塗り終えた感じとしては・・・なんか単調で物足りない感じです。なのでスミ入れを兼ねてエ ナメルの黒でウォッシングしました。

デカール貼り。と思いきや水に付けたらバラバラに・・・。しょうが無いのでハセガワに注文しました。マイクロリキッドフィルムも手配したけど、後の祭りで す(涙)。

デカールを貼り終えた状態です。垂直尾翼の黒い部分のデカールはあまり上手くいきませんでした・・・余白を丁寧にトリミングして、じっくり腰を据えて掛か るべきでした。しょうがないので黒でタッチアップ。最後に小物類を取り付けて完成です。





〜完成〜



完成したコルセアU。ふ〜っ。やっと出来上がりました。今回はデカールやらでトラブって、予定より一週間ほど遅れてしまいました。単色塗装だったので楽勝 と思っていましたが。


とはいえ、基本的にはそれほど難しいキットではないので、少しずつ作 業していけばそれほど問題のなく完成すると思います。注意点としてはバリの処理を丁寧にすることと、一部非常に細かなパーツがあるので無くさなないよう に、といったところでしょうか。

今回も反省点多数。残念です。
1)アクセスパネルのパーツ処理が不十分。少々浮いた感じになってし まった。
2)スミ入れ時にエナメルシンナーが主翼端部に回り、付け根がもげそうになった。
3)垂直尾翼端部のデカールが上手く貼れず、タッチアップでフォ ロー。

いつかハイビジ版でリベンジしたいですね。


2012年11月14日完成。


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