F-20 Tigershark Hasegawa 1/72
ハセガワの1/72
F-20タイガーシャークです。80年代にノースロップ社が輸出用に計画した小
型戦闘機です。セールスが振るわず結局試作機3機で終了、「企画倒れ」しました。
その割には結構人気はあって、昔の漫画で幾度か登場してました。実機は良好な操縦特性ならびにバツグンの運動性能を有すると伝えられ、「不出世の名機」というか、そんなイメージが人気の一つなんでしょう。
実機およびハセガワのキットに関しては、Webモデラーズさん他、色々な方のサ
イトで詳しく紹介されてるから、そちらをご参照頂ければと、思います。本機は試作機ながらキットにも
恵まれていて、他にアリイ(旧LS)の1/144やモ
ノグラム1/48、トミーの1/100(F-5G)あたりがあります。
私個人的にはさほど思い入れの無い機種。じぁ何で今回製作した
かというと、気前の良い人がいまして、以前ヤフオクで別のキットを落札したら後からオマケでくっつい
て来たのですョ。前オーナーのご厚意に感謝しつつ製作です。
実は先日作ったF/A-18A(CF‐18)の作業の合間に進めてしまいました。個人的には製作途中のキットを複数抱えたくはないのですが、これ位の小キットならOKですかね。
※仕掛り在庫を増やすと自分の首
を絞めるだけなので注意しましょう。
余談ですが、タ
イガーシャークというのは英語でイタチザメの事を差すそうです。トラザメは小型の別種で、英名キャットシャーク。「じゃあネコザメは?」とい
うとこれまた別種で英名ブルヘッドシャークといい、サザエをガリガリ食すことで有名ですね。
〜製作開始〜
今
回製作するキット(個体)です。一昔前のパッケージ体裁です。この箱絵に描かれているF-20はかなりカッコ良いです。実際はやや頭でっかちな感じで、個性的なスタイルをしています。
パーツ構成です。非常にシンプルで少ないパーツ構成。1/72大戦機並みのパーツの少なさです。こりゃ楽勝楽勝。モールドは上品な凹。脚庫がだいぶ浅いようですが、この時期
のハセガワとしては普通ですかね。
デカールは試作2号機のみ。ステンシルとか余計な物がないからこれもパパっと貼れてしまいそうです。
コクピッ
トです。なんだかんだで計6パーツ。シートは塗装の邪魔なので後付けです。各自お好みでシートベルト追加をすると
良いです。後で気が付いたのですがヘッドレスト後部に張り出したパーツ(A7とA8)はキャノピーを開ける時に要るパーツです。閉じる場合は取りつけないよう
です。むしろA7とA8を付けるとキャノピー閉じません。今回は後で気付いて再度外しました・・・。
フロアを挟みこんで胴体左右を接着しました。胴体の合いは非常に良いです。
胴体と増槽の継ぎ目をスポンジヤスリでサッと均して塗装準備OKです。事前情報によるとこのキットは主翼も後付けでOKだそうです。コダワリ派は機銃を真
鍮パイプに置き換えでしょうか。機首左右のRHAWアンテナの様な出っ張りモー
ルドはインストの指示に従い削ります。
始めにエアインテーク内部をクレオスのC308で塗ってから機体下面をC338で塗りました。今回はエアインテークは後付けです。先に付けても良いけど、
マスキングが
面倒です(この部分は人によって手順が違います)。ま、お好きな方法で・・・。ファントムU等も同様なエアインテイクで塗装が面倒だから困るんですよね〜。ここについては妙案?があります。
下面をマ
スキング後、機体上面をC308で塗ります。ま、ここは特に何事もなく。小さいからすぐ終わります。
塗装後にエアインテークを組み付けると案の定、スキマが目立ちます。溶きパテに代わりまして代打「エポキシ接着剤」の出番です。これなら
プラや塗装面を侵さないし、混合直後は細部への浸透性があるので、塗装後のスキマ処理に最適です。ただ
し固まると厄介だからはみ出したものは手早く綿棒で拭き取ります。
エポキシでスキマを埋めた後、再度C308を軽く吹けばOK。継
ぎ目はスジボリと同じような感じ?になりました。
あとは細部を塗ってしまいます。ひたすらマスキングしては塗装の繰り
返し。この作業は小型機でもめんどくさいです。
デカールは試作2号機のみ。非常に少ないのですぐに貼り終わります。国籍マークは・・・一応入っているんだけど、貼って良いものかどうかインストではハッキリしない。箱絵やハセガワの作例写真とか他のモデ
ラーさんの作品を見た感じでは、貼らないようです。時期によっては貼っていたんですかね?良く判んないから今回は貼りませんでした。
デカールが乾いたら半ツヤのクリアーを吹きつけます。最後に小物類を
取り付けて、ハイ完成。
〜完成〜
完成したハセガワの1/72F-20。イーグルと比較すると、本機の
小型軽量ぶりが良く判ります。アメリカもこういうのが作れるんですねぇ。小さくてすばしっこくて、いかにも格闘戦向きといった印象を受けます。反面、航続距離
や搭載能力に限界が有りそうで、この辺がコンペでの敗因だったのでしょう・・・。
ホーネットと同じノースロップの血筋だから翼の形状とかは本機と似ていますね。こうした各機の特徴を比較できるのは模型ならではといったところです。キッ
トそのものとしては、小さいし合いも良いから、要領のいい人が作れば3日程で上げてくるでしょうね。ま、あちこちいじらなければ、の話です
が。
今回の反省点
@デカールの黄ばみが少し目立ってしまいました。天日干しすれば良かったかも。
A胴体左右の擦り合わせ処理が甘く、多少合わせ目が出てしまいました・・・。
2013年5月28日完成。
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