ボックスアートの楽しみ プラモデルの製作に直接関係はないけれど、あると嬉しいのがボックスアート。歴史は非常に古くて木製模型の時代からあったとの事。かつては模型の主 購買層は子供であり、沢山あるプラモの中から「たった一つ」を手にとって貰う為、各社とも箱絵には非常に力を入れていて、これが実際に売り上げに大きく影響するんだそうです。他のジャンルの模型ではあまり見られないプラモ特有?の現象ですかね。 特に古いプラモなんて見ると非常に劇画タッチというか、勇躍する実物がとてもカッコ良く描かれています。あれで当時の子供たちを狂喜せしめたわけで、たとえ ¥100(当時)のミニプラモでも抜かりはなかった。現在でも定番商品はキチンと絵師によるものが用いられて、したがってユーザーは中身のキットだけで なく「絵も買っている」事を再認識したいですね。 この箱絵の効果って絶大で、これが安直な写真箱だとチープに見えるから不思議なんですよ。箱絵はアメリカでは一時停滞?した時期があったようで、80年代には「キットに入っていない(背景の敵機など)を描くのはおかしい」などといったク レームが付いたとかで、下記の如く箱に完成品写真を用いたプラモが出回りました。これだと正直グッと来ませんねぇ。一方で「チープさ」を逆手に「気軽さ」を売りにしたタミヤWBシリーズの様なのもあるから、一概に否定できませんけど。
箱絵の楽しみ方は人それぞれで、鑑賞アートとして収集している人もいる(画集も出ているらしい)し、製作時の資料としても活用している人もいるでしょ う。そういった高尚で大人っぽい楽しみ方もあるのだけど、子供は子供でそれなりの楽しみ方があって、今回はそんな風変わりな楽しみ方を紹介したいと思います。
こんな風に、意外と身近にプラモ箱絵があふれていたんですねぇ。近年は上記のような文房具は見られなくなりましたが、どこへ行ったんでしょう?「子供が勉強に集中できない」などという見当違いなクレームをつける消費者団体がいたんでしょうかね??
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