紫電改の怪

暑い日が続きますね。お盆休みに帰省した折り、実家のお仕入れから20年くらい前に昔作ったキットの完成品が出てきましたョ。アンテナ柱やピトー管は欠品していましたが、比較的原形は留めているようです。


ハセガワ1/48紫電改 品番JT21(廃版)

おお、懐かしい。このハセ48紫電改は旧版(凸)のキットで、現行のJT73/74とは別物です。黒須吉人さんのHP(※)でも紹介されていますね。スジ彫りや翼端のクリアー化などの定番工作はせず、ほぼストレートです。紫電改は大戦機の中でも 特に好きな機種だったので何個か作った記憶があります。ビックリサイズのバンダイ1/24も作って、こちらはペラだけ出てきました。
※黒須氏ご逝去に伴い閉鎖されたようです?

これを作ったのは学生時分で、1990年代の中頃です。この時期のプラモ界では終戦50周年「大戦機ブーム」ってのがあって、各メーカーがWWUレシプロ機なら猫も 杓子もキット化された(ついでに現用機ファンはワリを喰った)時代でした。そんな中で紫電改はというと、意外にNEWキットが無いというか、キットに恵ま れていない印象がありました。

いや、正確にいうと「恵まれていなかった」という訳では無くて、それなりには紫電改のキットは出ていて、90年代の段階でザっと挙げると、

1/24・・・バンダイ
1/35・・・ニチモ
1/32・・・旧トミー(スワローモデルを経て童友社)
1/48・・・ハセガワ旧凸版
1/72・・・ハセガワ、アオシマ
1/144・・・旧LS(アリイ)
1/300・・・ニチモ
1/700・・・ツクダ

といったところでしょうか。まあ他にもあるかも知れませんが。



けどこれらの大半って、アオシマ以外は年季の入ったベテラン勢で、90年代のNEWキット群と比べるとどうしても見劣りするものが多く、リニュー アルを長い事待たされたファンも多かったのではないでしょうか?。ようやく48でハセガワの新金型が出たのは大戦機ブームも終息した2000年になってか ら。32もつい近年と、シリーズ中でもかなり後発組です。っていうかタミヤなど出す気配すらありません。これは不思議です。

紫電改は大戦末期の活躍もあり旧日本機の中でもトップクラスの人気だし、実機も現存するから零戦の次位にキット化されても良いハズなのですが・・・。人気 に反して これだけ遅れたってのは何か本機にまつわる特別な事情でもあったんですかねぇ???アイテム的に呪われているとか・・・。薬用紫電改なんて育毛剤が有るくらいだからそんな事は無いハズですがねぇ。

ん〜、謎です。


2016年8月20日

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