イーグル垂直尾翼の謎の謎 先日ノートPCが壊れまして、まあ壊れたといってもパタパタ閉じるヒンジ(蝶番)の故障だったから大して事なきを得たのだけど、どうもノートPCというやつは特に近年の薄型はこのヒンジが華奢で良く壊れる箇所のようです。 ヒンジといえば、最近飛行機プラモでイーグルばかり作っている関係で、垂直尾翼ヒンジ部について昔から不思議に思っている箇所が有ります。まずは下記写真をご覧ください。
ハセガワの新版72イーグルと言えば1988年の発売以来、これまで幾度となく商業模型誌に作例が登場し、もはや現用ジェットプラモの代表選手のような存在です。またタミヤの32イーグルはE型発表時に大変話題になりました。どちらも非常に有名なキットです。 この2つキット、垂直尾翼のヒンジ部のラダーに赤丸で示したクサビ形の膨らみのようなモールドが有ります。キットではややオーバー表現のため、誰でも判る 目立つ箇所です。ここは実機写真では非常に判り辛いですが、昔から折り込み図面や資料本では何度も描かれており、たぶん補強パッチか何かなのだと思いま す。 これを再現したキットは恐らくハセ新版72が初で、レプリカ誌88年9月号では「近頃改修されたものの様で」って書いてあります。それならば従来のキットが「真っ平」なのは理解できます。しかし、それ以 前のA型や初号機(71-280)、ストリークイーグル(72-0119)にそれっぽい?写真があるし、実際のところはどうなのか気になって、20数年前に資料本などで色々調べたことがあるんです。でも結局 判らず終いでした。 そんな事が有ってから、以降はあんまりプラモに資料性とか考証に神経質にこだわる事に気が抜けてしまい、正確さよりもむしろキットそれぞれの持ち味を生か したストレート製作に移行していったのです。だからこのイーグルのラダーの部分って今の製作スタンスにかなり影響を与えた部分かもしれません。 今でも模型誌などでイーグルの作例、特にハセ48なんかを見るとまず垂直尾翼のラダーに目が行ってしまうけど、むしろ継ぎ目の方を気にする人が多いようで、他のモ デラーさんのサイトでもここに言及したってのはあまり多くはありません。ここが真っ平のキットは結構多いから、考証派ならまず「修正ポイント」になるハズなんだけど・・・。 いや、正直なところ、ここをガンガン指摘してしまうと、既存キットや過去発表されたF-15(ハセやタミヤ、モノの48)の作例の多くが「どう だったの?」なんて話になってしまうから、判っていても敢えて指摘できないかもしないのかも知れませんが・・・。どうなんでしょうねぇ???正直な所、ま だ良 く判んないです。 ん〜、謎だぁ・・・。 2017年3月28日
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