エアブラシその昔
で、それをどうしていたかと言うと、グンゼ(クレオス)のプロスプレーMk-1のホースに無理矢理接続してエアブラシ塗装していたわけです。まぁ、それなりには使えてアリイの1/800米空母なんて作っていたんだから、今から考えると泣ける話です。 プラモデル(スケールモデル)というのは大体にして無塗装素組だと味気無いです。何個か作るうちにやがて色を塗りたくなるのが人情ってもんで。それで良く わからないから取り敢えず筆でペタペタ塗るんだけど、ムラが出来たり指紋付いたりして、ガックシ。筆塗りで綺麗に仕上げるのって実は結構難しいんですよ ね。 そうなるとスプレー塗装って話になるんですがこれも問題あって、まず缶スプレーからして色の種類が少ないし繊細な部分の塗装に向かない。で、いよいよエアブラシ導入というわけです。ところが20年前はおいそれとそうもいかなくかった。 というのも、エアブラシってのは当時非常に高価なツールで、もちろんグンゼの吸い上げ式やタミヤスプレーワークなど簡易な物はあったけど、そうではなくて、きちんとしたピースコンと高圧コンプレッサーなんかを備えると5万円〜10万円位はしたと思います。 なもんだから正直いうと模型誌作例なんか作るような先生クラスの名人が使うツールかなって。要するに手頃な機種がなかったんですよね。これではプラモのキットの出来がいくら良くたって、素人にとっちゃそれ以前の問題ってわけです。
さてこの「しずか御免」、シュールな名前と裏腹に案外優れモノで、私のメイン機種になってます。セカンドマシンとして結構使っている人も多いですかね。性 能や長所短所についてはネットで色々出てるので参考にされると良いかと思います。まあ普通に塗る分には十分な性能ですね。一応エアテックスのセットは持っ てるけど今のところ出番はないかなぁ。 もっともワークさんの「しずか御免」は現在販売中止品です。だけど、そもそもOEM品だけにワークさん以外でも同様のセットが売られていて、釣り具(自作ルアー)関係のHPでひょっこり見かけたりします。製造元の明治も安永も現存 してるし、ポンプなんて似たような物が金魚用やら浄化槽用で沢山あるので、そちら方面から調達するのが手っ取り早いですかね。 「模型用具」などと凝り固まらず、案外ネイルアートとか他の趣味ツールの中に、もっと良いものが有るかも知れませんね。
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