あちらの世界をのぞいてみよう

梅 雨ですね。ぐうぅぅ・・・・塗装があまり出来ません。リターダーは使用感はイマイチなので他の事してやり過ごす場合がほとんでしょうか。あれって、 使っていて「何かが違う」感があるんですよねぇ・・・。雨の日でもカブらず速乾です!なんてムシのいい性能なら愛用するんだけど。

さて、先日のニュース番組で何でもバンダイさんが過去最高の売り上げなのだそうです。ほぅ・・・。スケールプラモはアレだってのに。何でもガンプラは多色整型で無塗装素組でもOKなんだとか。同じモデラーでも「あちら側」の人たちはとっく の昔に塗料や接着剤から解放され、ニッパー1本で快適プラモ・ライフだってさ。

それに対しこちらの陣営は50年以上もの間、相も変わらずチマチマとコクピットを作ってから機体を組み上げて塗装だから、もはや 一升瓶で精米してるようなもんです。思えばスケール物はLS彗星艦爆の頃より基本は一緒で、モールドとか精度の面で は改良されてはきたけど、基本的な部分であまり進化してこなかったんですよね。こないだレベルのフォードGTでも触れましたが、スケール物ってサッと作れるお手軽キットがすごく少ないんですよねぇ。

というわけで長雨で製作作業も滞っていたので気晴らしに昔のガンプラをひとつ作ってみましたョ。もっとも最近のではなく昔の定番アイテム、1/100ザクの旧キットです。ランナーからザクザク切り出し、サクサク組んでハイ完成。製作時間は無塗装素組で3時間 くらい。子供の集中力が続く時間を考慮したであろう絶妙のサジ加減。いい年こいて夢中で組んでしまいました・・・。こりゃ大人もハマるわけだ。うん、赤いザクも欲しくなりました(汗)。

ガンプラってプラモ全体の中では特殊な存在で、塗装無しでも見栄えがするよう色々と工夫を凝らされていて、スケールモデラーさんが見ると超絶進化ぶりに ビックリするんだそうです(私も良く知らんけど)。何しろ可動パーツが1発成型されていたり、ランナー枠内ではなくパーツ1pcsで複数色ですから ねぇ。ルーペ越しにチマチマとマスキング作業してるのが涙出てくる・・・。

ま あ、あまり羨ましそうにしてるとガチのスケールモデラーさんから「横着者!」と叱られてしまいそうですが、気軽さこそがプラモの最大のメリットであり功績 なのだから、このお手軽さは今一度見直されても良いのだと思います。いや、もしかしたら「作る楽しみ、完成の喜び」という面は、むしろガンプラの方が良く体現できているのではないでしょうか。

30年ぶりのガンプラは、久々に「プラモ作ったぜぇ〜」って感じ。たった3時間の工作なのに何なんだ?この充実感は・・・。スケール・キットでも同じ様な事は出来ないのかなぁ?例えばカーモデルなんかでも、多色整形で窓枠等が塗り分け済、なんて 風だと「スゲ〜ッ!」って思いながら作るんですけどねぇ。「どっかの外国で塗装済みです」では感動がイマイチなんだなぁ。

スケールプラモ復権の鍵は、ガンプラにあるのかもしれませんねぇ。

ではでは。


2016年7月15日

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