ニチモ30pシリーズ賛歌
夏ですね。いや〜暑ちい暑ちい・・・ 夏といえば船プラモです。いや、昨年調子コイて3つも仕入れ、しかも「年内に一つくらい完成したらいいな〜」なんて努力目標を掲げていた、フジミ艦NEXTシリーズの戦艦長門をばイッチョやったろうと思って改めて見分 したところ・・・
いちおうスケール確認したからね。フジミさん(笑)。 (だいたい322oくらいかな?まぁOKじゃねぇのケ?) ・・・ふう、そういう縮尺とか考証とか精密正確さとかプロポーションとか実物に対する愛だとか・・・その手の偏狭で独りよがりで押しつけがましいスケール至上主義とは180°転換し、今回のお題はこれッ! ニチモ30pシリーズ! これですョ、コレ。やはり夏休みのプラモ工作といえばコレと扇風機プラモに限ります。フジミの長門なぜ3つも買ったかというと、その大元を辿ると子供時代にお気に入りだったニチモの長門にたどり着くのです。ちなみにフネはフルハル派。これもニチモ30の影響です。 作るたのしさ、走らせるたのしさが謳い文句の、30pシリーズは昭和49年頃の スタートといわれて います。モーター走行する艦船模型じたいは国産プラモが市場に出回る以前の、それこそ木製キットの時代から存在していたようですから、それを考えるとだい ぶ後発組です。 それより少し前の昭和46年には純スケールモデル路線のWLシリーズの展開が既に始まっており、世の流れ的にはこうした玩具プラモはもはや時代遅れのものだったのかもしれません。しかし豊富な種類と勇壮な箱絵、手頃 な価格で年少者を中心に大ヒットを飛ばし、結果としてニチモ有終の美を飾る看板商品にまで成長しました。 ニチモ30pは昭和プラモ史を語る上で外せないほど偉大なシリーズですが、後年は軍事情報誌「丸」に広告を載せる程度で、スケール重視の艦船モデラー さんからはほとんど相手にされていなかったようです。ただ、そういうベテラン艦船モデラーさんでも実は「ニチモ30pが原点で・・・」って人は意外に多いんだよね。 販売は1974〜2013の40年弱。やたら「昭和くさい」イメージの同シリーズも流通期間じたいは平成時代の方が長いです。まあ売れに売れた時代は確かに昭和なんですけどね。金型的には十分減価償却したでしょう。大和型なんて金型の痛みをみるにあれは相当売れたと思います。
ニチモ30pシリーズの「あるある」
てなところで、程度の差こそあれニチモ30にまつわるエピソードは不思議と全国共通(笑)。そんな扱いを受けた同シリーズだからケース内で大事に飾られて現存した完成品は少ないし、ネットでも情報は少ないのです。・色など塗らずソッコー完成!無塗装上等! ・風呂に浮かべよ。漂う油膜!親の拳固に歯を食いしばれ。 ・グリースボックスから浸水⇒傾斜⇒沈没。 ・池や川の公試運転で行方不明になり、後日除籍。 ・空母は艦橋の重みで傾斜し、艦載機は全機帰投セズ。 ・遊び倒してボロい艦は実弾(小石や爆竹)の標的艦ヘノ転籍止ム無シ。 ・海軍式敬礼をもって、艦の最後をしかとその目にきざむべし。 ・あらゆる手段を講じて予算(¥500)獲得し、新造艦を選定セヨ。 私自身、このシリーズは子供時分は結構作り倒し結構な数を作ったものの、当時物の完成品は皆有りません。しかし大人になってからもたま〜に気晴らしに作っ ていて、そういうのは何個か出てきましたので今回公開したいと思います。
本日の教訓
「大切なものは失ってはじめて気付くものである」 って・・・そういわれてもさぁ、いきなり消えるとキッツいんだよなぁ(涙)。何時か心ある何処かのメーカーさんから再販されることに期待しますか。 ぜひぜひ、再販の暁にはラーメン、いもフライに次ぐ第三の特産品として佐野SAで販売してほしいところです。 2019年8月18日
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